◆八木アンテナ
Yagi antenna / Yagi-Uda Antenna / Yagi
ビームアンテナを代表する世界的に有名なアンテナ。単に「八木」(Yagi)ともいう。八木秀次と宇田新太郎が発明したことから「八木・宇田アンテナ」ともいう。アマチュア無線だけでなく、地上波テレビ放送の受信アンテナとしても広く用いられている。フロント方向から順に、導波器、輻射器(給電する部品)、反射器を水平に並べた基本構造をとる。波長の関係で高い周波数ほどエレメント数を増やすことができるが、21MHz〜28MHz帯用のフルサイズでは2-4エレ程度、144/430MHz帯では数エレから数十エレのものが立てられている。八木アンテナの原理を発見したのは東北帝国大学の八木教授であり、八木教授のもとで研究していた宇田講師が実用化を図り、1928年に論文が連名で出された。当時の大学の慣習から八木教授ひとりの名で特許申請が出された結果、長い間、八木アンテナと呼ばれたが、近年は日本でも外国でも「八木・宇田アンテナ」という呼称が併せて通用している。
◆屋根馬
roof mount base
アマチュア無線やテレビ受信のアンテナの地上高を稼ぐために屋根の上に置く基台。屋根馬を基台とするアンテナタワーをルーフタワーという。
◆抑圧搬送波単側波帯
Single Side Band / Upper Side Band / Lower Side Band
「SSB」「USB」「LSB」を参照。
◆呼出周波数
calling frequency
和製英語で「メインチャネル」(俗にメンチャン)のこと。英語圏ではメインチャネルと言わず「コーリング・フレケンシー」という。
日本のFMフォーンモードの呼出周波数
50MHz帯(6m) -------- 51.00MHz
144MHz帯(2m) ------- 145.00MHz
430MHz帯(70cm) ----- 433.00MHz
1200MHz帯(25cm) ---- 1295.00MHz
2400MHz帯(12cm) ---- 2427.00MHz
5600MHz帯 ----------- 5760MHz
10.1GHz/10.4GHz帯 -- 10.237GHz
◆呼出符号
callsign
「コールサイン」のこと。「コールサイン」を参照。
◆横振れ電鍵
side swiper
縦(上下)に叩く方式に対し、横(左右)に打つ方式のこと。横振りともいう。シングルレバーの電鍵と、デュアルレバーの電鍵とがある。なぜ横振れ電鍵が開発されたかというと、人間の指と手と腕の仕組みからいって、横に打鍵したほうが縦に打鍵するよりもスピーディであろうという理由であった。横振れ電鍵には、手動のもの、分銅とバネの力で短点を自動送出する半自動のもの、エレクトロニック・キーヤーとの組み合わせで短点と長点を自動送出するものなどがある。なお「横振れ」「縦振れ」ではなく「横振り」「縦振り」と表現することも多い。
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