Aa-Az
◆A
ampere
アンペア。電流の強さを表す単位の記号。「amp.」と略すこともある。

◆A0
A0
電波の伝送型式を示す記号表示のひとつ。変調しない電波を用いる形式。

◆A1
A1
電波の伝送型式を示す記号表示のひとつ。CW(シーダブリュー:電信)と同じ。変調しない電波を用いる電信。

◆A1クラブ
A1 CLUB
モールス通信(A1:電信)の愛好家で組織するアマチュア無線団体のひとつ。A1がCWを意味していることから命名された。A1クラブは「エイワン・クラブ」と読む。会員は1,000人を突破している。ハムフェアでブースを開設したり、電信コンテストを主催したり、電鍵コレクションや電鍵の使い方の情報を提供、モールス符号の覚え方を公開したりして電信の普及を図っている。

◆A2
A2
電波の伝送型式を示す記号表示のひとつ。可聴周波数の変調をかけた電波を用いる電信。

◆A3
A3
電波の伝送型式を示す記号表示のひとつ。AM(エイエム:電話)と同じ。ただしA3JはSSBのこと。

◆A4
A4
電波の伝送型式を示す記号表示のひとつ。ファクシミリ通信。

◆A5
A5
電波の伝送型式を示す記号表示のひとつ。テレビ通信。

◆A7
A7
電波の伝送型式を示す記号表示のひとつ。音声周波多重電信。

◆A9
A9
その他の電波伝送型式を示す記号表示。電信と電話の複合型通信など。

◆AAコンテスト
ALL ASIAN DX Contest
アジアのアマチュア無線局と、他大陸のアマチュア無線局との交信を目的としたコンテスト。日本のJARLが主催者である。電信部門と電話部門は別の日程でおこなわれる。AAコンテストの規約はこのサイトにある。

◆AC
alternating current
交流。周期的に流れの向きを変える電流。家庭用電源はACである。対語はDC(直流)。

◆ACC
ACCessory
アクセサリの略語。

◆AC-DCコンバータ
AC-DC converter
交流を直流に変換する装置。ADコンバータというとアナログ・デジタル変換装置を示すコンピュータ用語。

◆ACK
acknowledgement
アックと読む。コンピュータ間の通信で間違った内容のデータが送られるのを防ぐため、データ転送が正常に終了したときに受信側から送信側へ送られる信号。

◆AC変調
alcoholic modulation
飲酒した状態で無線交信していることを示す俗語。「アルコール変調」とも。医学用語ではアルコールが免疫機能に及ぼす状態のこと。

◆A/D
analog to digital
アナログ・デジタル変換。

◆A/D変換
analog to digital conversion
連続的な変化であるアナログ信号を、0か1で表わされるデジタル信号に変換すること。図形や音声などのアナログ・データを、コンピュータが扱えるデジタル・データに直すこと。通信機器のデジタル回路やモデムやファックスの内部でもA/D変換を行なっている。ファクシミリの「ピョロピョロギャー」という電話回線でのアナログ音をコンピュータ向けのデジタル信号に直していると考えると分かりやすい。

◆ADJ
adjustment
「調整」ないしは「調節」を意味する略語。無線機器や電子機器のパネルに見ることがある。

◆AF
audio frequency
低周波の略語。低周波は「low frequency(LF)」ともいう。

◆AFC
automatic frequency control
「自動周波数調整」の略語。「低周波チョークコイル」もAFCと略されることがある。

◆AFSK
audio frequency-shift keying
RTTYのF1B型式電波を発生させる方式のひとつ。搬送波(キャリア)に載せる信号をAF段(低周波段階)でシフトさせることからこの名がある。他に搬送波をシフトさせるFSK方式もある。FSKを参照のこと。

◆AGC
automatic gain control
「自動利得調整」または「自動ゲイン制御」の機能のこと。またはその機能を持った「自動利得調整器」。受信機などで、信号が強すぎて飽和したり、弱すぎて聴き取りにくいとき、アンプ(増幅器)の増幅率を自動的に調節する。

◆AJA
All Japan Award
ふたつ以上のバンド(3.8MHz帯は3.5MHz帯に含まれる)で日本国内の異なる市・郡・区の1,000局と交信してQSLカードを手に入れると得られるJARL発行のアワード。1,000局を超えると追加ステッカーをもらえる。SWLにも発行される。

◆AJD
All Japan Districts Award
日本国内の10コールエリア(1〜φ)の局と交信してQSLカードを手に入れると得られるJARL発行のアワード。一日で完成させる「One Day AJD」もある。SWLにも発行される。

◆ALC
automatic level control
自動レベル制御の機能。または自動レベル制御回路(ALC回路)。一般的に、SSB送信機のファイナルに一定以上の入力があると送信電波が歪んで声が割れたり、スプリアス電波を放射しやすくなるため、SSBモードを持っている送信機やトランシーバの多くにALC回路が搭載されている。

トランシーバのメーター部分にALCレベルを表示させるためのスイッチ

◆ALL JA コンテスト
ALL JA Contest
日本国内のアマチュア無線家の友好関係を保つため、毎年4月28日21時00分から同月29日21時00分までおこなわれているコンテスト。JARLが主催者である。

◆AM
amplitude modulation
振幅変調の略称。搬送波(キャリア)の振幅を変化させて変調をかける。FM放送以外の昔からのラジオ放送はAMである。アマチュア無線の世界では一時は両側波のAM型式が主流だったが、占有幅が大きくて混信が起きやすいことから、1960年代になってAMモードでSSBへの移行が始まり、現在のHF帯ではSSBが主流である。AM型式がその後も使われ続けた50MHzでも1975年ごろからSSBへの移行が始まり、現在ではSSBが主流となっている。

◆amp.
ampere
アンペア(電流の単位)の略語。

◆AMPI
amplifier interference
アマチュア無線などの電波が、ステレオなどのオーディオセットのアンプに回り込んで 妨害電波になり、雑音や通信音声や電信の信号がオーディオの音声に悪影響を与える現象。和製英語風に「アンプアイ」と読む。

◆AMSAT
The Radio Amateur Satellite Corporation
米国に本部があるアマチュア衛星通信協会。「アマチュア衛星協会」ともいう。「アムサット」と読む。宇宙衛星通信の普及と発展を目的とする団体。1961年12月12日(米国時間)、米国西海岸のグループ「プロジェクト・オスカー」(Project OSCAR)によって打ち上げられた初のアマチュア衛星「オスカー」(OSCAR-1)を契機に、1969年、米国の首都ワシントンDCで教育団体として発足したのが始まりである。日本の関連団体は「日本アマチュア衛星通信協会」(JAMSAT)である。

◆AMTOR
AMateur Teleprinting Over Radio
RTTYのプロトコル(規約)のひとつ。1970年代に用いられていた海事用の SITOR システム(Simplex Telex Over radio)に由来し、1980年代にアマチュア無線のRTTY向けに改変されたもの。AMTOR プロトコルは各文字に7ビットの符号を与えて送受信する。

◆ANF
Automatic Notch Filter
「自動ノッチ・フィルタ」の略称。

◆ANL
Automatic Noise Limiter
自動的にノイズを抑制する装置または回路の略称。

◆ANT
antenna
アンテナ(空中線)の略語。

◆AO-10
AMSAT-OSCAR 10
アマチュア衛星「オスカー」(OSCAR)のひとつ。1983年6月16日(現地時間)、仏領ギアナのクール(Kourou)基地からアリアン・ロケット 1-06(ARIANE 1-06)で打ち上げられた。ところが衛星がロケットの三段目を切り離した後、ロケットの推力が設計通り低下しなかったため追突された。この結果、AO-10は高度3,997km〜35,449kmの楕円軌道衛星になってしまった。これに伴いバンアレン帯(放射線帯)を通る時間が長くなり、半導体チップの損傷が設計より速く進んだ。現在はほとんど機能していない。AO-10の送信は435MHz帯、受信は145MHz帯であった。

◆AO-13
AMSAT-OSCAR 13
アマチュア衛星「オスカー」(OSCAR)のひとつ。1988年6月15日(現地時間)、仏領ギアナのクール(Kourou)基地からアリアン・ロケット 4(ARIANE-4)で打ち上げられた。打ち上げは成功し、1ヵ月以内に二回にわたる軌道修正にも成功した。これによりAO-13は自力で計画通りの軌道に乗ることに成功した初のアマチュア衛星になった。1988年7月22日以降はBモードを皮切りに、順次、運用が始まった(RUDAKを除く)。1990年になると軌道がずれ始め、1996年12月5日、大気圏へ再突入した。

◆AO-16
AMSAT-OSCAR 16
アマチュア衛星「オスカー」(OSCAR)のひとつ。1990年1月22日(現地時間)、仏領ギアナのクール(Kourou)基地からアリアン・ロケット 4(ARIANE-4)で打ち上げられた。打ち上げは成功し、低軌道を周回している。

◆AOS
acquisition of signal
アマチュア衛星からの信号が入感し始めること。すなわち衛星が受信者の可視範囲に入った瞬間。逆にLOS(loss of signal)はアマチュア衛星からの信号が消滅すること。いずれも衛星通信用語。

◆ARDF
Amateur Radio Direction Finding
「アマチュア・ラジオ・ディレクション・ファインディング」。フォックス・ハンティングやフォックス・テーリングなどがある。広い範囲のどこかに隠された一つまたは複数の発信源を、携帯型の指向性アンテナと受信機を頼りに探し出す競技。RDF(Radio Direction Finding)ともいう。世界中に関連団体がある。

◆A.R.I.
Associazione Radioamatori Italiani / Italian Amateur Radio Association
イタリア・アマチュア無線協会の略称。


 © A.R.I.

◆ARRL
The American Radio Relay League
米国無線中継連盟の略。コネチカット州ニューイントン(Newington)に本部がある。世界で最も影響力があるアマチュア無線団体。本部の住所は「225 Main Street Newington, CT, 06111-1494 USA」。1914年5月、米国内の大勢のアマチュア無線家たちを束ねるため、米国コネチカット州ハートフォードの有力者、ハイラム・マクシム(Hiram Percy Maxim、1869〜1936年、最初は1AW、後にW1AW)が米国無線中継連盟を設立した。設立から1世紀を経たいま、全米に約152,000人の会員がいる。

◆ARRLレター
ARRL letter
ARRL(米国無線中継連盟)のニュースレター。インターネット上でARRLレターオンラインを公開している。なお、ARRLレターでは会員のアマチュア無線家のサイレントキーをSKと表記して発表している。

◆ATT
attenuator
アッテネータの略号。コイルやコンデンサを組み合わせた減衰器/減衰回路。無線機器やオーディオ機器で、強すぎる信号を弱めるために用いる。トランシーバに備えられているATTスイッチを0dbから10db、20db、30dbなどへ切り替えると、強すぎる電波の局からの信号を弱めることができる。

◆ATV
amateur television
テレビ放送と同様の規格のFSTV(高速走査テレビジョン)とよばれる型式で映像を送受信するアマチュア・テレビジョン。1秒間に30コマの画像をやりとりする。周波数を広く占有するため、1992年以降は帯域幅が広い1200MHz以上の周波数帯でおこなわれるようになった。米国など海外のATV団体。ATVは、低速走査高速走査テレビジョンのSSTV(スロー・スキャン・テレビジョン)とは規格が異なる。コールサインなどの文字を掲示するときは、スーパー・インポーズ装置の一種であるキャラクター・ジェネレータを用いることがある。「SSTV」を参照のこと。

◆AUX
auxiliary
「補助」または「予備」の略語。無線装置やオーディオ装置にAUXとあれば、それは補助端子である。

◆AVC
automatic volume control
「自動音量調整」ないしは「自動音量制御」、またはその機能を備えた装置や回路の略号。無線装置やオーディオ装置に過度の入力信号があると、オーディオ(低周波)のレベルでゲインを自動制御する。

◆AX.25 プロトコル
AX.25 protocol
日本をはじめ世界各国のアマチュア無線で標準的に用いられているコンピュータ通信プロトコル(パケット無線プロトコル)。インターネット/イントラネットで用いられているパケット通信のプロトコルと同様、パケットと呼ばれる単位にデータを分割して送受信する。アマチュア無線局が中継することにより、通信スピードは遅いが、インターネットを通じてコンピュータでメールやデータ配信をおこなうことができる。

◆Aモード
A mode
「iambic Aモード」「iambic Bモード」を参照


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