Ea-Ez
◆earth
earth
「地球」「大地」「接地」「接地線(アース線)」を意味する言葉。「アース」と読む。米語では ground といい、アース接続を英語で「ground connection」という。

◆EHF
extreme high frequency
波長は10mm〜1mm、周波数が30GHz〜300GHzの電波帯。「ミリ波」とも。大気内の酸素や 雨や霧に吸収されたり散乱したりして減衰が激しく遠距離まで達しにくい。波長が非常に短くて帯域幅が広いため、近距離の広帯域画像伝送、超多重通信や高分解能レーダー、衛星通信や電波天文に利用されている。アマチュア無線では47GHz-47.2GHz, 77.5GHz-78GHz, 134GHz-136GHz, 248GHz-250GHzが割り当てられている。研究と開発の余地が多いバンドである。

◆element
element
エレメント。八木アンテナやダイポールアンテナなどにおけるおのおのの導線またはパイプなど。モールス符号の各要素(code element)は単にelementと呼ばれることがある。

◆EME
Earth-Moon-Earth
「月面反射通信」ないしは「月面反射」(moonbounce)を意味する略号。月面を鏡のような反射体に見立てて地球から月へ電波を飛ばし、反射した電波を地球上で受信して交信する手法が「月面反射通信」である。月へ向けて地上から発射した電波が交信相手に届き、応答が戻るまでに5秒を要する。月から反射してきた電波強度は送信電波強度の1兆分の1のさらに1兆分の1以下であるという。2007年3月24日・25日の両日、閉所したばかりのKDDI茨城衛星通信センターで特別局「8N1EME」が月面反射通信実験「ビッグ・ディッシュ・プロジェクト」をおこなって成功した。有名な非営利科学団体「SETI」(Search for Extraterrestrial Intelligence:地球外知的生物探査計画)ではSETI League EME (Moonbounce) Station(SETI 月面反射通信局)を開設し、月面反射通信に関する最新情報をインターネット上に公開している。アマチュア無線における月面反射通信は、日本のアマチュアバンドとしては50MHz(50.00MHz-50.10MHz)、144MHz(144.00MHz-144.02MHz)、430MHz(431.90MHz-432.10MHz)、1200MHz(1295.80MHz-1296.20MHz)、2400MHz(2424.00MHz-2424.50MHz)の各バンドでおこなわれている。米国など諸外国のアマチュアバンドでは周波数帯がやや異なる。なおSETI(地球外知的生物探査計画)リーグはW2ETIというコールサインのアマチュア無線局を立ち上げて月面反射通信などの活動をしている。

1296.000MHzで月面反射ビーコンを受信しているアンテナ  ©W2ETI

◆EME'er
EME'er / EMEer
EME(月面反射通信)をする人。DX'er(長距離通信をする人)と同じ発想で付けられた。

◆entity
entity / entities
「エンティティ」は国家などの自主独立体を意味する言葉。DXCC(DX Century Club)の名誉あるDXCCアワード(会員証:DXCCカードを兼ねる)を獲得するためには、ARRLが規定するDXCCリストに基づく世界の100エンティティ以上のアマチュア無線局と交信し、それぞれQSLカードを得る必要があるが、かつては「エンティティ」と言わず「カントリー」と呼んでいた。しかし1998年1月17日にARRLの「DXCC 2000委員会」(DXCC 2000 Committee)がDXCCの新基準(criteria)を制定、1998年3月31日に施行した結果、「カントリー」と言わず「エンティティ」と呼ぶようになった。2007年9月現在、DXCCリストのエンティティ数は337である。「DXCC」などを参照のこと。

◆ERP
effective radiated power
「実効放射電力」ないしは「実効輻射電力」の略号。送信機の出力の電力(パワー)ではなく、実際にアンテナ(一般的にはダイポール・アンテナ)から一定方向へ向けて輻射される電波の電力の強さのこと。送信機の出力から給電線の損失(ロス)を引き、アンテナの利得(ゲイン)を加えたものが実効輻射電力である。通信局、放送局、無線LANなどの送信電波の強さを示す。アイソトロピックアンテナで計測する実効輻射電力はEIRP(Effective Isotropic Radiated Power/ Equivalent Isotropic Radiated Power)と言う。

◆Es
Sporadic E propagation / Sporadic E
「スポラディックE層伝播」または「スポラディックE層」を意味する略称。欧米ではEsと略記するが、日本では「Eスポ」と呼ぶことが多い。Sporadic は「突発的な」という意味。スポラディックE層は突発的・局所的に現れる電離層で、春から夏、特に夏の昼間、約100km前後の高度に発生することが多い。スポラディックE層が現れると、50MHzや144MHzなどのVHF帯で突然、遠距離通信が開ける。

◆estate
estate
「遺品」または「中古品」という意味。「This photo is W1X*'s shack, W1X* is silent key who's estate I am handling.」というと「この写真はW1X*のシャックです。彼の遺品のリグは、わたしが使っています」という意味。

◆EX
ex
「以前の」を表す接頭語。「EX JA1***」(または ex JA1***)と言えば「以前のコールサインはJA1***です」 という意味になる。ジョーク混じりに EX YL などとも表現する。

◆EXT
external
「外部の」「外付けの」を意味する略号。トランシーバ内蔵のスピーカーを用いずに外付けのスピーカーをつなぐための端子に EXT と表示されているのを見ることがある。

◆Eスポ
Sporadic E
「スポラディックE層」を意味する略称。日米欧ともにEsと表記することもある。Sporadic は「突発的な」という意味。スポラディックE層は突発的・局所的に現れる電離層で、春から夏、特に夏の昼間、約100km前後の高度に発生することが多い。スポラディックE層が現れると、50MHzや144MHzなどのVHF帯で突然、遠距離通信が開ける。


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