◆L
self inductance
「自己インダクタンス」を示す記号。インダクタンスを参照のこと。

◆LCD
liquid crystal display
「液晶ディスプレイ」の略称。液晶板を電流でコントロールして光を透過・遮断し、文字やグラフィックスを表示する仕組みのディスプレイ。消費電力が少ないためノート型パソコンやデジタルカメラ、携帯電話、通信機器などに用いられている。液晶板の背後から照明を与えるバックライト付きの液晶ディスプレイは表示が鮮明なのが大きな長所。しかし消費電力が大きい。一般に液晶ディスプレイはブラウン管のCRTに比べコントラストと画面表示の応答速度（100mmsec前後）、それに色彩表現力が劣っているが、改善が進んでいる。CRTに比べた液晶ディスプレイの長所は厚さが薄く省電力であること。液晶ディスプレイの種類はSTN型、TFT型、TNT型などがある。

◆LED
Light-Emitting Diode
発光ダイオードの略称。

◆LEO
Low Earth-Orbiting satellite
「低軌道衛星」の略称。

◆letter
letter
レター。文字。モールス通信では、たとえばA（・−）がletter（文字）、たとえばQSL（−−・−　・・・　・−・・）がワード。レター単位ではなく、ワード単位で覚えるようになるとモールス通信のヒアリングが上達する。「WPM」を参照。

◆Lewis key
ルイス・キー。1875年前後にシカゴのウエスタンエレクトリック社に納入されたスパークキー。当時、いくつかのバリエーションが製造された。「Western Electric Key」の項目を参照。
スパークキーとは何かを知る。

◆LF
low frequency
「低周波」の略称。一般に可聴周波数（20Hz〜20,000Hz）の交流や電波を低周波という。電波法規によっては30kHz〜300kHz（波長は10km〜1km）の電波を「低周波」あるいは「長波」と定義している。なおMF（中波）は300kHz〜3,000kHz、HF（短波）は3MHz〜30MHz、VHF（超短波）は30MHz〜300MHz、UHF(極超短波）は300MHz〜3,000MHzである。

◆Lionel
The Lionel Corporation
ライオネル。J-38などの電鍵で有名な米国のメーカー。大戦中は通信装置などの戦争資材を生産した。

Lionel J-38

◆load
load
電子回路や空中線に関してロード（load）といえば「負荷」のこと。電力を消費する回路または素子のこと。アンテナもロードの一種である。

◆log
log
「交信記録」「交信日誌」。相手局名とオペレータ名、年月日と開始・終了時刻、周波数、RS(T)などを記録する。コンテスト中に交信した記録をコンテスト・ログ（contest log）という。

◆LOS
Loss of Signal
LOS（loss of signal）はアマチュア衛星からの信号が消滅すること。逆にAOS（acquisition of signal）はアマチュア衛星からの信号が入感し始めること。すなわち衛星が受信者の可視範囲に入った瞬間。いずれも衛星通信用語。

◆LPF
Low Pass Filter
「低域通過濾波器」（ローパス・フィルタ）を表す略称。電気信号の周波数成分の中から任意の低い周波数だけを通過させるフィルタ回路。高い周波数の信号はほとんど通さない。

◆LSB
Lower Side Band
SSB（Single Side Band：抑圧搬送波単側波帯）のうち「下側波帯」を表す略称。アマチュア無線では、下側波帯（Lower Side Band）のLSBは慣習的に9MHz以下のバンド（7MHzなど）のバンドで用いられている。他方、9MHz以上（21MHzなど）のハムバンドでは上側波帯（USB：Upper Side Band）が用いられている。

◆LSI
large scale integration / large scale integrated circuit
「大規模集積回路」の略称。1チップ当たりの集積度（ひとまとまりの個別素子数）を高めたもの。狭義には素子数が1000個〜１0万個分のものをLSIと呼ぶ。一般市場で販売する汎用LSI（または標準ＬＳＩ）と、顧客の発注により設計・製造するカスタムLSIとがある。

◆LUF
lowest usable frequency
無線工学用語でいう「最低使用周波数」の略称。地上からの電波が電離層のD層やE層を通過するときは電離層の影響で減衰するが、周波数が低いほど減衰が激しくなる。こうした減衰に耐えてD層やE層を通過できる最低周波数がLUFである。他方、MUF（maximum usable frequency：最高使用周波数）とは、ある特定の距離の2地点間で電離層反射を利用して通信するときに使用できる最高周波数のこと。