■オートロニックキーヤー
Autronic keyer
これは非iambic方式のシングルレバー・パドルである。エレクトロ・フィジックス社(Electrophysics Corp)が1960年から1970年にかけて製造した。1960年7月号のQST誌47ページで紹介されている。写真は1965-1970年の後期型。相場は良品で200ドル弱。
© ARTIFAX BOOKS
■EL-Key
EL-Key
このシングルレバー・非iambicパドル「El-Key」は、1950年代半ばにアマチュア無線家に向けて初めて市場投入されたパドルであり、若手を中心にパドル愛好家が増加し続けている現況を考えると、歴史的に重要な意味を持つ電鍵である。
開発者はパウセル(R.E. Poucel、W2AYJ)とショア(Sid Shore、K2FC)のコンビ。発売元は、ニューヨーク州バビロンにあったショア社(Shore Mfg. Co.)の一部門の「パウセル・エレクトロニクス」(Poucel Electronics)だった。
製造されたのは1956-1960年の間に400個前後。今日では一部のコレクターが保有しているだけになり、入手はやや難しい。良品で300ドル以上。
© ARTIFAX BOOKS
© N6TT
© N6TT
■BTL iambicパドル
Brown Bros. BTL iambic paddle
ミズーリ州セントルイスのブラウンブラザース・マシン社(BBMC、Brown Brothers Machine CO.)が1960年代にヒットを飛ばしたBTLモデル。iambic方式に対応したデュアルレバーである。ビル・ブラウンがデザインした。
BTLモデルは1960年代の半ばに製造されたが、写真は初期の型。
© ARTIFAX BOOKS
■ハムキー
HAM-KEY
ミズーリ州セントルイスのハムラジオセンター社(HAM RADIO CENTER Inc.)が1975年以降にヒットを飛ばしたHAM-KEYシリーズの一つ。iambic方式に対応したデュアルレバーである。
■ハイモンド MK-702
HI-MOUND MK-702
日本製のパドル(マニピュレータ)。ハイモンドはハンドキーで知られているが、パドルも製造している。現行商品。
© HI-MOUND electro Co.
■ハイモンド MK-705
HI-MOUND MK-705
現行商品。
© HI-MOUND electro Co.
■ハイモンド MK-706
HI-MOUND MK-706
現行商品。
© HI-MOUND electro Co.
■GHD GF601MP
GHD GF601MP
日本のGHDキー社のパドル。現行商品。
左右のタ−ミナルをジャンパ−(線でショ−ト)すると複式キ−になる電鍵。コバルト入りノコ刃は大変しなやかで、しなりの強さを調整でき、接点間隔も狭くできる。
© GHD Key
■GHD GD307WS 光センサー型
GHD GD307WS
メカ接点のない光センサー型のパドル。世界で光センサー型の電鍵はGHDキー社の数機種だけ。指先への跳ね返りが全く無く、打鍵音も静かなのが特徴。打鍵と符号が完全に一致する。ドライバーでデュアルレバーとシングルレバーを切り替えることができる。硬質クローム仕上げ。
© GHD Key
■トラック・キー
TRAC-KEY
米国ニューヨーク州バッファローのトラック・エレクトロニクス社(Trac Electronics Inc.)によるiambicパドル「トラック・キー」と、半導体回路のCMOSを用いた「トラックCMOSエレクトロニック・キーヤー Model TE-122」。
© N6TT
■Schurr
Schurr
Schurrのパドル。Schurrはドイツ・ベルリンにオフィスがある電鍵メーカー。ドイツ製らしく丈夫で打鍵フィーリングも評判が良い。
© N4EKV
■テンテック社のKR1B
Ten-Tec KR1B
1970年にテンテック社が発表した電鍵シリーズのひとつ。
スプリングの代わりに電磁石の反発力を発生させているため、12VのDC電源を必要とした。
KR1B
© N4EKV
■クリケット 1 キーヤー
Cricket 1 keyer
1970年代に市販されていた電鍵一体型のエレクトロニック・キーヤー。テンテック社の製品と似ている。
© N4EKV
■ハンネス・バウエルのパドル
Hannes Bauer Paddle
可動部分にボールベアリングを用いたドイツ製のパドル。1960年代にドイツ南部バイエルン州バンベルクのハンネス・バウエルがデザインした。
© W1TP
■G4ZPYパドル
G4ZPY Paddle
英国のゴードン・クロウハースト(G4ZPY)がデザインした作品。
© G4ZPY
■B&W combo
B&W combo
英国のゴードン・クロウハースト(G4ZPY)がデザインしたB&Wコンボ。
© G4ZPY
■クラシック
Classic
英国のゴードン・クロウハースト(G4ZPY)がデザインしたパドル。
© G4ZPY
■G4ZPYパドル
G4ZPY Paddle
英国のゴードン・クロウハースト(G4ZPY)がデザインしたパドル。
© G4ZPY
■G4ZPYシングルパドル
G4ZPY Single Paddle
英国のゴードン・クロウハースト(G4ZPY)がデザインしたパドル。
© G4ZPY
■トーマス・オートモールス・キー
K.P. Thomas Automorse key
オーストラリア・アデレードのヒッチコックス・ブラザース(Hitchcox Bros.)がデザインしたパドル。
© N1FN
■エレクトロインスツルメント・キー8
ElectroInstrument Key-8 paddle/keyer
旧ソ連でアマチュア無線のためにデザインされたデュアルパドル。
© N1FN
■シングルレバー・パドル
single lever paddle
ブルガリア製と推測されるシングルレバー・パドル。
© N1FN
■米国ベンチャー社のデュアル・レバー・パドル
Bencher BY-1
ベンチャー BY-1
■金髪のJenny
Fair hair Jenny
「金髪のJenny」という愛称のパドル。神奈川県横浜市在住の井伊勝行氏がデザイン、制作した。制作のきっかけは、井伊氏がハム仲間と話しているときに「みんなで電鍵(パドル)を作ろう」ということになったが、工作機械を持っているのは井伊氏だけだったので、結局は全て自分で作ることになり、なるべく手間のかからない簡単な構造にした。透明アクリルの基台を採用、これをさらに大理石の座に載せたため、重量感と安定感がある。真鍮の光沢が美しいので「金髪のJenny」と命名したという。シリコンスプレーがかけてあり、光沢が長持ちする。
北は北海道から南は九州のCW'erたちがモールスの交信に使用中。井伊氏本人も、これで毎晩、和文QSOを楽しんでいる。
■Lake Louise
Lake Louise
「Lake Louise」(ルイーズ湖)という愛称のパドル。神奈川県横浜市在住の井伊勝行氏がデザイン、制作した。制作のきっかけは、井伊氏がこの電鍵を作って試しているときに、ふと思い出したカナダのロッキーの湖である。氏が見た当時、まだ寒い時期で表面が凍っていたが、とても爽やかな感じだったという。この電鍵もフィーリングがとても爽やかな感じだったのでLake Louiseと命名。透明のアクリル製のダストカバーが付いている。
前作の「金髪のJenny」と異なり、貫通した軸受けが無い。FYO型の変形タイプ。レバーに溝がありこの溝に軸がはまりこんでいてバネで押しつけてある。押しつけてあるので基本的にクリアランスがないのでガタツキは無い。デザイナーが電鍵デザインで最も苦労するところはこの軸受けの部分だという。ベンチャーも同じ方法という。バイブロプレックスの電鍵は電流計の軸受けのような構造になっているが、これは製作が非常に難しいもので、挑戦してみたものの、巧くいかなかったという。
|