Ga-Gz
◆GCR
General Certificates Rule
アワードの申請に必要なQSLカード取得などの「証明規則」を意味する略号。

◆GHz
gigahertz
ギガヘルツを表す略号。アナログ波の周波数が1秒当たり10億回。ギガは「10億」の意味。1GHzは約1,000MHzである。日本でアマチュア無線に許可されている1.2GHz帯は、慣習上「1200MHz帯」と呼ぶ。なお内外のアナログ方式のマイクロ波中継塔で用いられている周波数帯域は2GHz〜12GHzである。またITU(国際電気通信連合)が定めた第3世代携帯電話の世界標準となったIMT-2000の「2000」は、2000年のサービス開始を目指すことと2,000MHz(2GHz)の周波数帯を用いることを示す「2000」を組み合わせた略語。電波(radio wave)とは10kHz〜300GHzの電磁波の総称である。

◆glass arm
glass arm
グラスアーム。手崩れ。主に筋肉の痙攣により腕や手を動かす打鍵のバランスが崩れてモールス信号を送れなくなる状態。手崩れを防ぐため、130年もの歳月をかけて日米欧などの電鍵デザイナーたちが研究と改良を進めてきた。また通信技士の訓練法も改良が重ねられた。ライターズクランプ(writers cramp)というのも同じ現象。

◆GMT
Greenwich Mean Time
「グリニッジ標準時」を表す略号。タイムゾーン名は「Z」。電信では24時間制で表記して午前8時半ならば「AT 0830 Z」とする。GMTは世界中にあるタイムゾーンの標準時(日本標準時のJSTなど)の基準になっていた。「グリニッジ」は英国ロンドン郊外の旧グリニッジ天文台に由来する。この天文台を通る子午線上の平均太陽時がGMTである。別名「Z-Time」「Zulu Time」とも。1974年以降は「協定世界時」(UTC:Coordinated Universal Time)が広く使われているが、UTCとGMTの時刻は同じである。

◆GND
ground
グラウンドを表す略号。日本ではグランドと発音することもある。「大地」または「回路内のマイナス電極」という意味。通信機器やアンテナや避雷針の接地(アース)と同一の意味で用いられることも多い。

回路内グラウンド記号

◆Gon-Waki pedition
Gon-Waki pedition
1948年におこなわれた歴史的なDXペディション「ゴン・ワキ VP7NG DXペディション」("Gon-Waki" Pedition)。「ARRL国際DXコンテスト 1948」(ARRL International DX Contest 1948)に参加する形で、バハマ諸島で VP7NG の特別コールサインで運用された。メイン・オペレーターは、故ロバート・デニストン元ARRL会長(任期は1966〜1972年)、愛称はボブ(Robert W. Denniston / "Bob" Denniston)。ボブ(当時はW4NNN、後にW0NWX)は同島に設置されたVP7NG局から三人の運用者の一人として活躍した。このDXペディションは、アマチュア無線史上で初の近代的ペディションと言われた。この業績から、以後のボブは「近代的DXペディションの父」(father of the modern DXpedition)と呼ばれるようになる。ちなみに「ゴン・ワキ」("Gon-Waki")とは、その前年の1947年におこなわれた、いかだの「コンチキ号」("Kon Tiki":コールサインはLI2B)が太平洋航海のペディションに成功したことに由来するパロディーである。


左からCharley Orr(W4NND)、Buddy Buttizoni(W3GRP)、Bob Denniston(1948年、VP7NG局で)  ©ARRL


ボブ(当時はW4NNN)のサインが入ったVP7NGのQSLカードと、引退後のボブ  © ARRL

◆GP
ground plane antenna
「グラウンドプレーン・アンテナ」を表す略号。アース(グラウンド)の代わりにラジアル(地線)を根元などに何本か取り付けている無指向性のバーチカルアンテナ。アマチュア無線用のアンテナ選びが詳しいウェブサイト。

◆GW
ground wave
「地表波」(グラウンド・ウェーブ)を表す略号。地球大地の表面を伝って伝搬する電波の伝わり方。対語は「空間波」。「地表波」は「surface wave」と表現されることもある。「ground wave」は広義の地上波を表すこともある。 なお衛星テレビ放送(Satellite TV)と対置される地上波テレビは「Terrestrial TV」という。


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